和菓子職人について

和菓子

日本の伝統技術を得ることができる和菓子職人

日本の伝統的なお菓子といえば、世界でも多くのファンがいる和菓子でしょう。
見た目にも美しく四季を感じさせる和菓子は、贈り物としても喜ばれますし、季節に応じていただきたくなる和菓子がたくさんあります。

日本の文化に深く溶け込んできた和菓子は非常に繊細な作りで、そのおいしさも様々です。
生菓子、干菓子等それぞれに魅力があり、果物や豆類なども利用する事がありますので、様々な知識が必要となります。
また、日本の心、わび・さびなども理解しておくこと、季節感や旬を理解しておくことなどが必要なので、和菓子職人になるという事は、日本文化を深く知るという事にもつながるのです。

ただお菓子というだけではなく、芸術的要素があるお菓子なので、センスも大切です。
また利用する材料は季節によって微妙にその分量を目で替えていくことが必要となるので、ただ計量しながら作ってもおいしい和菓子になりません。
長年の経験によって材料の分量を微妙に変えていくことが必要となりますし、餡のねりなどは、丹念に時間をかけて行う事が必要で、非常に根気のいる仕事ともいえるのです。
日本人の心、伝統を深く理解していないと作り出すことが出来ない和菓子職人になるためには、和菓子の知識、技術、基礎を学ぶことも必要ですし、日本の四季や旬、独特な感性などを理解しておくことも重要です。

和菓子職人になるために資格が必要?

和菓子職人は日本の伝統的な技術によってつくられているものです。
特に学歴や資格など必要としない職業となりますが、和菓子作りの基礎を学ぶため、最近では多くの方が、専門学校などに進学し、和菓子の基礎を学んでからお店などに入ります。

和菓子店などへの就職が主ですが、最初は餡を練る、生地を作るなどの基本的作業を行い、その後、修行を積むことで、やっと形作りなどの工程ができるようになっていきます。
そのお店の定番商品から、新作まで日本の伝統を守った和菓子作りも行いますし、洋菓子と和菓子の両方の要素をとったような新作和菓子などの企画などをさせてもらうこともあります。
調理の分野同様、和菓子も経験と実績、さらに根気のいる作業でも苦なく行う事が出来る集中力をもって、しっかり勉強しておくことが求められます。

和菓子職人のお給料は?

和菓子職人は職人と名のつく職業です。
職人さんは一人前になるまで、一般的な年収よりもかなり低くなるのですが、経験を積んでいく上で、少しずつお給料もアップしていくでしょう。
初任給としては10万円いただければよしと思っておく方が無難です。

学校を出て基礎を学んだ状態でお店などに就職しても、最初は何もできません。
お店の事、歴史を理解し、そこで作られてきた和菓子を作れるようになるまでに成長すると、ある程度のお給料を頂けるようになりますし、独立する事もあります。