食の専門家、フードスペシャリストとはどういう仕事?
食育ということがクローズアップされている現代において、食の専門家と呼ばれているフードスペシャリストが注目されています。
食ということの本質は楽しく、おいしく食べること、またおもてなしが根本にある事を学び、食ということに関して幅広い知識と技術を持っているスペシャリストです。
大学や短大等で食に関して深い知識と技術を学び、豊かで安全、栄養バランスのとれた食事を消費者に提案できる専門家がフードスペシャリストといわれています。
現代は子どもの朝食に菓子パン1個、というご家庭もあると聞きますし、個食が多く名Tているとも聞きます。
人間らしい生活をするということ、快適に暮らすということが注目されている中、個食、朝食抜き、野菜が圧倒的に足らない食事など、食に関しての意識が薄くなっています。
超高齢化社会となっている日本にとっては、高齢になっても楽しく明るくバランスのとれた食事をとるということも少なくなり、食の専門家が幅広い知識を持って、食について提案、指導等が出来ればよりよい食生活になっていくと考えられます。
フードスペシャリストは数多くの食に関する資格の中でもインスタント資格と呼ばれる2、3日の講習で取得できる資格ではなく、大学、短大、関係協会等が認定した学位によって職について、2年から4年という期間じっくり学ぶことのできる質の高い食の資格です。
フードスペシャリストになるためには何が必要?
フードスペシャリストになるためには公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会の正会員となっている156の大学、短大などで、教会によってフードスペシャリスト養成機関として認定した学校の特定学科を卒業する必要があります。
速習で取得できる資格ではなく深い食についての知識や技術を得ることが必要となるので、大学や短大などの学校で一定期間しっかりと学ぶ必要があります。
養成機関には栄養学科、食生活学科などの様々な学科がありますが、いずれにしてもフードスペシャリストになるためには必修科目の履修が必要です。
必修科目の単位が足りない場合には、養成機関において科目等履修生として不足している単位を修得することができます。
必修科目と単位はフードスペシャリスト論2単位、食品の官能評価・識別論2単位、食物学に関する科目5単位、食品の安全性に関する科目2単位、調理額に関する科目4単位、栄養と健康に関する科目2単位、食品流通・消費に関する科目2単位、フードコーディネイト論2単位です。
資格認定試験の受験が必要です
フードスペシャリストになる最後の難関が、フードスペシャリストの資格認定弛緩です。
必修科目の内容を深く身に付けているかどうかを判断する試験となります。
区分はフードスペシャリスト資格、専門フードスペシャリスト(食品開発)資格、専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格の3つです。
専門フードスペシャリスト資格を受験するためには、フードスペシャリストに合格していることが条件となります。
試験は例年12月の第3日曜日に行われており、養成機関を設置する大学、短大において委託によって行われています。
フードスペシャリスト資格の合格率は平成28年度で85%弱、専門フードスペシャリスト(食品開発)資格で20%くらい、専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)で30%くらいです。