専門性の高い指導となる
小学校、中学校は学習の基礎を学ぶという所で、高校はより高度な学問を学ぶ場所です。
専門性も高くなりますし、中学とは違い、科目もかなり細分化されるため、生徒たちにわかりやすく、しっかりとした指導が必要となります。
教師は担当科目をもって、常に生徒に指導するため、深く勉強していくことが必要ですし、多感な年ごろとなりますので、精神的な面のサポートなども必要となります。
高校生というと大人と子供の中間地点という状態なので、様々なことに悩み、また大学進学、就職など将来を考える要素も多くなります。
高校の教師は生徒としっかりコミュニケーションをとり、何か問題が起こった場合には、解決の糸口を一緒になって見つけていく事も必要です。
中学や小学校と比較すると、保護者とのコミュニケーションが取りにくいので、進路指導、面談などの際に、しっかりと生徒、保護者と向き合い、進路指導を行っていく必要もあるでしょう。
また時には、全く専門外の部活動顧問となる事もあります。
部活によっては土日も遠征や練習で、全く休みが取れないという事も多くなりますし、学校によっては部活にかなり力を入れているところがありますので、その場合、休みは盆と正月・・・という事もあります。
生徒にしっかり対応するためには体力も必要となるのです。
高校教師も団塊の世代が退職する年代
団塊の世代の教師が退職していく年代です。
そのため、多くの学校で教員の募集が行われています。
しかし、高校教師はなかなか雇用を見つけることが難しく、特に教員採用試験が難題となります。
中には、教員採用試験を何度受けても合格できないという事で、教師になるのをあきらめる方も多いのです。
団塊の世代の退職で、以前よりも教員の雇用が多くなっているとはいっても、まだまだ高校の教師になる壁は高いと思っておくことが必要でしょう。
ただ教員を増員する事が多い現代は、チャンスといえる年代なので、高校教師になりたいという人はしっかり頑張っていきましょう。
高校教師になるためには
高校の教師になるためには、小学校、中学校と同じように高校教諭の免許状が必要となります。
教職課程のある大学、大学院で所定の科目を修了、卒業する事で免許状を取得できます。
高校教師の場合、科目別免許となっているので、どの科目の教師になるかを決めておく必要があります。
公立高校の場合、免許状取得後、教員採用候補試験を受ける事が必要で、私立の場合も、各私立学校の教員採用試験に合格する事が必要です。
給与は小学校、中学同様に、40歳以降になれば700万円とかなりいい給料をもらえるようになります。
ただ、部活動などで休みがない、帰宅が遅くなるなど、給与が業務にあっていないといわれることも多い業種です。