リハビリの専門職です
作業療法士は理学療法士と同じように、病気や事故で身体に障害を持った方、不自由な機能がある方などに、医師の指示の元、リハビリを行うという専門職です。
生活をしていく上で、なるべく支障がないように身体機能を向上させることが、作業療法士の役割です。
作業療法士は、関節を動かす、筋肉の機能を向上させるために訓練を指導します。
生活していく上で身体機能に問題を持っている方が、少しでも生活しやすくなるように、また社会復帰できるように指導します。
また作業療法士は、精神的な疾患を持っている方、精神的に障害がある方に対し、考え方を変えるように指導したり、一つの事に意識が集中しやすい人に対し、気持を別の事に持っていくための指導を行うなどして、いつか社会復帰できるように精神的な指導も行っていきます。
患者さん一人一人で環境も違いますし、動きが悪くなっている部分、障害を持っている部分が違いますので、きめ細かくスケジュールを組み、患者さんがうまく機能回復できるように指導していくことが必要です。
リハビリに関しては医師の指導が必要となりますし、看護師に普段の患者さんの様子などを確認しておくことも必要です。
患者さんは精神的な障害を持っている方もいるので、リハビリが出来ない事もあります。
そんな時、気分をうまく散らして、リハビリできるような気持ちになるようにもっていくことも大切です。
医師、看護師、ご家族と一緒に、患者さんが出来る限り自分が思うような行動ができるように、しっかりと患者さんを見つめて、グループで働きかけを行っていくことが重要です。
作業療法士は資格が必要です
作業療法士は、国家資格が必要となります。
高校を卒業してから、作業療法士養成課程のある大学、短大、専門学校で作業療法士の資格に必要な必須科目を習得、卒業し、国家資格を受験します。
この受験に合格する事で、作業療法士として働くことができるようになります。
但し、作業療法士の試験について、合格発表が学校卒業後、4月の発表となるので、就職してから不合格という事になると、退職となる事もあります。
必ず合格できるように、しっかりと学校で勉強を行い、就職先が決まっている状態で不合格となる事がないようにしておかなくてはなりません。
作業療法士のお給料は思ったよりも低い?
作業療法士は医療分野の資格なので、看護師や医師等と同じように、一般的なお給料よりも高いと考えている方も多いのですが、実はどれほど高くありません。
通常、年収350万から450万円位という事で、理学療法士と同じくらいの年収です。
専門職としてこのお給料は低いように感じますが、医療機関など就職する施設によって若干違いがあります。
勤続年数が長くなってもお給料にさほど差が出ないという事もあるので、非常に大変な仕事と感じますが、以外と待遇がよくない職業といえるでしょう。