レコーディングを指揮する
歌手の皆さんが新しくCDなどを出す際、レコーディングを行う事になりますが、その際、音響の調整などを行い、アーティストの皆さんが理想とする音楽をレコーディングするために指揮するのがレコーディングエンジニアです。
音響機器の操作について熟知しておく必要がありますし、楽器、歌声の調整など、様々な面において知識を持っておくこと、さらにバランス調整など微妙な調整を行う事も多くなるので、技術も必要です。
仕事としては、作詞作曲、アレンジなどを行う事もありますし、レコーディング、また編集やマスタリングの仕事、加工、さらにCDの製品化などの仕事があります。
非常に幅広い作業が必要となるので、知識、技術共にレベルが必要です。
満足が行く音が取れないという事になれば、翌日まで泊まり込みで作業するという事も多くなりますし、生活リズムは一定しない仕事です。
技術とプラスして、根気、集中力なども必要な仕事となりますし、経験も実績も必要です。
レコーディングエンジニアになるために必要な事
レコーディングエンジニアは、資格や免許が必要という資格ではないので、より経験や実績がモノを言います。
通常、音楽の専門学校などで編集やレコーディングの勉強を行い、技術を身に着けたうえで就職し、そこで腕を磨き、実績を作っていくことが必要です。
一人前になるまでにかなり時間がかかる人も多く、専門学校を出たからといって即入社してからレコーディングエンジニアになれることはまずありません。
通常、アシスタント、見習いなどを経て、その上で徐々に主軸の仕事をさせてもらえるようになっていきます。
レコーディングエンジニアの先輩たちの技術を盗み、また時には指導してもらう事も必要で、現場で数年間しっかりとスキルを磨き、技術をどんどん向上させていく意欲が必要でしょう。
資格を持っていれば仕事ができるという業種ではないので、フリーランスとして活躍できるようになる人は一握りです。
どの程度のお給料がもらえるのか
レコーディングエンジニアとしてフリーランスで破格の報酬を得ている、技術、経験、実績共に高い人もいますが、通常、アシスタントからスタートするので、専門学校卒業でも通常月収15万円位からという感じです。
企業に正社員として起用された場合、そこで修業を積んでレコーディングエンジニアになれば、年収600万から800万位得られることも多くなります。
実力が高くなれば、フリーランスとしてアーティストに認められ、かなりの報酬を得る方もいます。
この場合、1日単位で数十万という方もいます。
実力と経験、実績に加えてチャンスを逃さないことも必要となる職業です。