法律に関するオールマイティなプロ 弁護士
法律に関わる仕事はたくさんありますが、弁護士が最もオールマイティーで権限のある仕事だと言えるでしょう。
法律に関する相談、裁判の代理人、公的書類の作成、公的届け出の代行など、法律関連処理のほとんどすべてを扱うことができます。
多くの弁護士は複数の弁護士が勤務する弁護士事務所に勤めていますが、独立して個人で事務所を開設する人も少なくありません。
弁護士と言っても、たいていの場合はそれぞれの専門分野があり、刑事事件の弁護をする人もいれば、不動産取引を専門とする人もいます。
また、個人の小さな案件をメインとして活動する弁護士もいれば、企業弁護士として大きな規模の案件のみを取り扱う人もいます。
弁護士になるための道のりとは?
弁護士として働くためには、司法試験と呼ばれる国家試験に合格しなければなりません。
司法試験を受けるためには、通常ロースクールと呼ばれる大学院に通うことになります。
4年制大学を卒業後に2年間あるこのロースクールに通うことになりますが、ロースクールへの選抜はかなり厳しく、この関門をくぐり抜けられないとなかなか弁護士になることはできません。
ロースクールに行かなくても司法試験は受けられることになっていて、そのために司法試験予備試験というものに合格する必要があります。
この予備試験はロースクールに行っていない人、もしくは修学中の人のためのものですが、ここから司法試験まで行って最終的に合格するのはかなり難しく、全体の中でもごくわずかな人しかいません。
司法試験に合格することができたら、今度は司法修習という過程に進み、弁護士だけでなく検察や裁判所での、いわば実務研修を一年間を行うことになります。
この司法修習が終われば、それぞれの道に進むことになり、弁護士希望であれば行いたいと思う専門分野の仕事を多く請け負っている弁護士事務所に入ります。
弁護士になるためには、相当量の法律に関する勉強が必要となりますので、法律が本当に好きで勉強に集中できるという人だけが慣れる仕事と言えます。
年収は1,000万円超えが基本
これだけ弁護士になるためには難しい道を越えていかないといけませんので、それだけメリットも大きなものがあります。
弁護士の年収は、平均で1,600万円程度となっていて、かなりの高水準となっています。
とはいえ、現在は弁護士が飽和状態にあるとされていて、年収の差が大きく広がっている状況が見られます。
億を超える年収をあげている人もいれば、仕事を見つけるのが難しく一般的なサラリーマンと同じくらいの収入しかない人もいます。
いかにしてその資格を利用するかということが大事なポイントとなってきます。