地方公務員を受けることから
地方公務員として働くためには、基本的に地方公務員向けの試験を受けて就職するのが一般的です。
高卒もしくは大卒程度の学歴が求められることがほとんどで、統一の地方公務員試験を受け、基準以上の点数を取ることが第一条件となります。
その後、面接などを経て採用が決まります。
これは一般的な話であって、専門性の高いスキルを持っている場合は通常の公務員試験を受けなくても良い場合があります。
たとえば、看護師や薬剤師などの医療系の資格を持っている人は、中途採用という形でそのスキルを買われて地方公務員として働けることもあります。
他にも自治体ごとに必要に応じて、スキルを持ったプロフェッショナルを採用することも多いので、こうしたスキルを取得してから公務員として働くという道もあります。
行政に関わるすべての業務がある
地方公務員の仕事はかなり幅が広く、行政に関わることであればなんでも行います。
大きく分けると、一般職と技術職に分かれていて、技術職はガスや水道などの特定の技術に関する職を行います。
技術職の場合は、その分野に特化して採用、その後も同じ部署で働くことが多い傾向にあり、もしそのジャンルが好きであればずっと同じ仕事を続けられるというメリットがあります。
一方で一般職は、福祉関連、防災関連、法令関連など様々な分野があって、部署替えが生じることも珍しくありません。
もちろん、法務に関する専門スキルがあるなどの場合は同じ部署に留まることもありますが、たいていは必要に応じて人事異動がなされます。
書類仕事が多くなりますが、いろいろな仕事を経験できるというメリットがあります。
安定した雇用が大きな特徴となる地方公務員
地方公務員はかなり人気のある職種となっています。
その理由の大きなものとしては、やはり安定した雇用が約束されるということでしょう。
初任給や固定給は低く、高卒だと20万円に達しない程度ですが、ボーナスがいいことや毎年確実に昇給がなされるなどのメリットがあります。
長く勤務を続けるほど収入面でのメリットは大きくなり、生涯獲得報酬という面で見ると、一般的なサラリーマンより高くなる傾向があります。
そのため、長く同じ仕事に就きたいという人にはもってこいの仕事だと言えるでしょう。
また、リストラなどがありませんし、ほぼ残業や休日出勤などもありませんので、規則正しい仕事と生活の時間を持てます。
さらに、産休などの福利厚生という面での待遇も非常にバランスが取れていますので、無理なく仕事を続けられるというのも大きな特徴となっています。
なによりも、自分の仕事を通じて、市民のために貢献できるというやりがいを感じられますので、充実感を持って働けるのは大きな点と言えます。