理学療法士について

国家資格が必要

理学療法士という名前は病院等で耳にしたことがあるという方も多いですし、最近は資格の中でもよく聞く名称です。
理学療法士は、事故や病気などによって体に障害を持ったり、障害まで行かなくても動きに支障があるという方に対して、また、身体機能が弱くなってしまった高齢者の方々に、生活の中で支障がないように運動能力の回復リハビリを指導する職業です。

歩く、座る、立つ、寝ている時に寝返りを打つなどの基本的な機能を回復させるという事が目的で、体の構造などを深く理解し、その方の障害、動きの不具合にあったリハビリ計画を立て、実際に運動療法、また物理療法などの専門的な両方を行う事で、身体の機能をあげていく、生活ができるようにしていくという目的を持っています。
理学療法士は国家資格となりますが、リハビリを行うという事、また機能回復、動きをよくするという事等の資格としては、作業療法士や言語聴覚士といった資格もあります。

運動療法は運動を行い関節などの動き、筋肉などの動きをよくして機能を回復させるというものです。
身体に麻痺があったり、骨折などで筋肉が衰えている人、また動作が困難という方に指導を行います。
物理療法は、温熱や赤外線などを利用し、薬物を利用せず、物理的療法で治療するという方法になります。
いずれにしても、医師、看護師などとチームを組み、また作業療法士などとも話し合いなどをしながら、患者さんの状態を確認し、作業を指導していくことが必要です。

医学的な知識も必要ですし、患者さんと対応することになりますので、精神的なケアなども知識として持っておくことが重要です。
ご家族の協力が不可欠ですので、ご家族とコミュニケーションをとっていくことも大切です。

理学療法士になるためには資格が必要です

理学療法士は国家資格となります。
理学療法士の資格取得が必要となるので、理学療法士課程のある大学、短大、専門学校などで必要科目を履修し、終了、卒業し国家試験に挑むことが必要です。

国家試験の合格率を見ると医療系分野としては90%近くあるので、学校でしっかり勉強し、基礎知識を学ぶことで資格取得可能です。
しかし、内容がかなり専門的になるので、学校の授業をしっかり受け知識を完全に身に着けることが出必要です。
作業療法士の資格を保有されている方は、理学療法士の学校に行った際、単位免除できるという措置があります。